家々の外観は、全てベンガラが塗られています。壁土にもベンガラを混ぜてあるのでしょう。薄紅色です。
格子も暖簾も、ベンガラの色。
瓦は、赤い石州瓦。石州瓦は、鳥取県石見の瓦で、寒さに強く耐久性に優れています。しかし、吹屋の石州瓦は、石州で作られたものではなく、石州の職人を招いて、吹屋で製造したものです。
建物も石州の大工さんを招いて、造ってもらったとか。
江戸時代の吹屋の商人が相談の上、建物の意匠を統一して、町として統一された美しさを作り出しました。
商っていた品は、銅・砂鉄・薪炭・雑穀そしてベンガラ。付随して、旅籠屋・飲食店。銅山を中心に、江戸期から明治と殷賑を極めました。
この写真は、吹屋町並み保存会ホームぺージから拝借しました。
豪商たちの当時の様子を郷土資料館・旧片山家住宅からうかがい知ることができます。
箱階段
坪庭
格子
庭
二階の窓から坪庭を見下ろす。石州瓦です。
ベンガラを商っていた旧片山家住宅
二階への階段は、階段というより、梯子。昔の家はたいていそうですね。
間口の広さで税が決められていたので、日本中どこでも商家は奥に長い造り。奥の方に蔵や納屋・作業場があります。
納屋・作業場は、今は資料室になっています。
これが、商品のベンガラ。
家内が見たがっていた旧吹屋小学校の建物ですが、残念、保存工事中でした。平成32年3月末まで工事です。
こんな立派な校舎のはず。見れないけど・・・・。
これで4月3日の「連行」は終了。高梁市内に泊まって、4日は備中松山城へ。
この記事へのコメント