平成12年、奈良県明日香村で発掘された、遺構を。
こんな亀のような人工物。
長い間、見たいと思いながら、16年間も行きそびれていました。
やっと見に行きました。
7世紀中ごろ、斉明天皇が造らせた祭祀の場の跡だとか。その後250年間にわたって、地表上に見えていたそうですので、かなり長い間、使われていたのでしょう。
発掘されたのは、この亀さんだけではなく、いただいたパンフレットによると、
丘全体を石で覆いつくした大規模な祭祀場?だったようです。
この亀さんの横から、丘に登る遊歩道があります。
芙蓉の花を眺めながら、登ると、
酒船石があります。
用途不明の謎の石です。
酒を造ったとか、油を搾ったとか、いろいろな説があるようです。
誰も言いませんが、この形は・・・・・・、
処刑台? 生贄の人間をのせた?
だって、首を置くところ、手足を置くところ、血を流す溝と考えれば・・・・・!
納得できる形・・・・!
残酷な想像・・・・残酷すぎて誰もそう言わないのでは?
でも、古代人の感覚を現代人の常識で、推し測ることなんて・・・・。
たぶん、丘の下の祭祀場とセットだったのでしょうね。専門家でないから、想像でしかないけど。
丘の中腹にも石垣の遺構
一面、石に覆われた祭祀場で、どんな行事が行われていたのでしょう。空想がふくらみます。
えっ、お前のは妄想!
そのとおりです。はい!
酒船石遺跡の真横に、奈良県立万葉文化館があります。
展示物の撮影OKとのことで、撮らせていただきました。
古代人の服
市のおっちゃん
歌垣 合コンですね。 恋には、今も昔も、すてきな言葉が大切。
展示物でいちばん感動したのが、春日大社だ太鼓のレプリカ。
レプリカとはいえ、巨大ですごい迫力!
そして美しい。
そのほか、資料室やアニメの上映がありました。
万葉日本画展開催中
万葉文化館所蔵の万葉集の詩から連想した絵画の展示
「好きだな」と思える絵が多数ありました。
さて、この万葉文化館が計画されたとき、歓迎の声とともに、反対の声もあがりました。
私も反対者の一人。
どんな遺跡が埋まっているか分からない土地に、そんな大きな建物を建てていいはずがないというのが、反対理由。
展示物を見る限り、施設の意義は認めても、酒船石遺跡の真横に建てる必要があったとは、今でも思えません。
建設中、敷地の池を干すと遺跡が出てきました。やっぱり!
金属を製錬した工房跡。
きちんと保存してくれているようですが、このほかにも地下に埋まっているものがあるはず!
午後から、思い付きでちょっと出かけただけでしたが、古代飛鳥の都に思いを馳せることができました。
うーん、わしは、文化人じゃのう!
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この記事へのコメント
chika
私は2年前、レンタサイクルで観光してあまりの坂の多さにひーひー言いましたが、気になる所がいっぱいです(*^,^*)
酒船石遺跡は知りませんでしたが、ミステリアスで面白そう~!
祭祀場は一瞬広いおトイレに見えてしまいましたが、
スタイルのいい綺麗な巫女さんが儀式をしたら厳粛でカッコイイ雰囲気になりそうですね☆
処刑台は怖いですが、名推理なのでは・・・と思ってしまいました。
昔からある大きな石って何かしら魅かれるものがあります。
レプリカの太鼓もかっこいいです~(^^)
ぐうたら釣友会会員1
コメント、ありがとうございます。
推理ではなくて、妄想でございます。
この遺跡は、窪みになっていて、周りから隔絶した地形だとか。さらに、亀型の口から何かを食べさせる構造。うーむ・・・と、考えてしまいます。周りから見えないようにして、行われた秘密の儀式。
怪しげです。ミステリアスです。
一方、文化館の下に埋まっている金属鋳造場の遺跡からは、日本史・教科書を書きかえた富本銭が出土しました。
文化館は、近辺の街中に造ってもよかったのではと思っています。